甘やかすと甘えさす 少しの違いから生まれる大きな違い あなたは意識できていますか?

心理学・支援スキル

こんにちは。教育に携わり、いろんな方からの相談も受けている一福(いっぷく)です。

今回のテーマは「甘やかすと甘えさす 少しの違いから生まれる大きな違い あなたは意識できていますか?」です。

あなたはこんなときどうしますか?

突然ですが質問です。

子どもが服を着替えているときに「手伝って」と言ってきました。保育園では一人でちゃんと着替えができていると聞いているのに、家ではたびたび「手伝って」と言います。「自分でできるでしょ?」と言ってもききません。

こんなとき、あなたならどうしますか?

Ⓐ手伝ってあげる

Ⓑ自分でしなさいと言う

どちらでしょうか?

Ⓐは子どもが言ったことを親が聞いてあげようという気持ちですよね。

Ⓑは子どもがきちんと一人でできることを親が手伝うのではなく、自分一人でできるようにさせたいという気持ちですよね。

他にも答えはありそうですが、いずれにしても迷うような場面

でもどうして迷ってしまうのでしょうか?

迷ってしまう理由、それは子どもを「甘やかす」と「甘えさす」が明確ではないからです。

ということで今回は「甘やかす」と「甘えさす」その違いを明確にして子どもと関わる人が迷わず、そして子どもの健やかな心を育もう!です。

「甘やかす」と「甘えさす」の違い

それでは「甘やかす」と「甘えさす」の違いは何でしょう?

結論から言いますと

「子どもの自立につながるかどうか」です。

そしてその時にもっとも大切なのが、「子どもの気持ちを受け止めてあげること」です。

それでは先ほどの例で説明してみましょう

子どもが服を着替えているときに「手伝って」と言ってきました。保育園では一人でちゃんと着替えができていると聞いているのに、家ではたびたび「手伝って」と言います。「自分でできるでしょ?」と言ってもききません。

このとき

Ⓐ手伝ってあげる

Ⓑ自分でしなさいと言う

どちらの方が子どもの自立につながるでしょう?

なんだかⒷが答えの感じがしますよね。

正解は

どちらも不正解!

とも言えますし

どちらも正解!

とも言えます!笑

なんということでしょう。

ここまでの説明は何だったんでしょうか笑

でも本当にこれはどちらの対応も正解ともなるし、不正解ともなるです。

どうしてでしょうか?

それは子どもの気持ちを受け止めてあげていたかどうかで決まるからです。

子どもの気持ちを受け止めるとは?

もう一度先ほどの例を見てみます。

子どもが服を着替えているときに「手伝って」と言ってきました。保育園では一人でちゃんと着替えができていると聞いているのに、家ではたびたび「手伝って」と言います。「自分でできるでしょ?」と言ってもききません。

このとき服を着替えていない子どもの気持ちが一切見えてきませんよね?

どうして「手伝って」と言っているのでしょうか?

どうして保育園でできているのに家では「手伝って」というのでしょうか?

どうして「自分でできるでしょ?」と言ってもきかないのでしょうか?

このいろんな「どうして?」を親が考え、子どもの気持ちを想像してあげり、汲み取ってあげられていないことが一番大きな問題なのです。

そこで大事なのが子どもの気持ちを受け止めてあげることです。

例えば

「お母さんに手伝ってほしいんだね。」とか「お父さんも今日はなんだか手伝ってほしい気分だったなあ」と言ってあげて、子どもの手伝ってほしい気持ちを一度受け止めてあげます。

そうすると子どもは自分の気持ちが認められた気持ちになり、その後の親の言葉がすっと心に入りやすくなります。もちろん言い方も大事になってきます。

例えば

Ⓐ手伝ってあげる

のときも「じゃあ今日は特別にお母さん手伝ってあげよう」「お父さんも手伝ってほしかったから、今日は手伝っちゃおー」と言ってから手伝ってあげると子どもは、とてもうれしい気持ちになるでしょう。このとき、笑顔で言ってあげるのもとっても大切です。

「え、でもこれって自立につながってないんじゃないの?」と思ったあなたはとても鋭いです!

でも実はこの対応でも子どもの自立につながるのです。

この説明をすると少し長くなってしまうので、簡単に言いますと、確かにこの瞬間には、子どもが自立した行動ができていないのですが、こうして気持ちを受け止めてもらった後に子どもは心が元気になり、自立した行動をすることが増えるからです。どうしてそうなるのかは、また今後の記事で書かせていただきますね。

では

Ⓑ自分でしなさいと言う

のときはどうでしょうか。

実はⒷも「お母さんが手伝わなくてもできそう?」「お父さんも頑張って着替えてみたから、〇〇も自分でやってみる?」というともしかすると、自分でできるかもしれません。こうして子どもの自立につながる言葉をかけることもとても大切です。

もちろんこの時に「それでもやってほしい」という気持ちがあることも考えらえれますよね。そのときは、Ⓐの方法に切り替えて対応してあげるといいと思います。

まとめ

いかかでしたか。

今回は「甘やかす」と「甘えさす」その違いを明確にして子どもと関わる人が迷わず、そして子どもの健やかな心を育もう!でした。

「甘やかす」は子どもの自立につながらない、むしろ子どもの自立を邪魔してしまうものです。

逆に「甘えさす」は子どもの自立につながる、子どもの心が元気なるものです。

その時にもっとも大切にしてほしいのが、子どもの気持ちを受け止めてあげて言葉をかけてあげることでした。

「甘やかす」と「甘えさす」言葉は似ていますが、その対応は似て非なるもの。子どもの心を育めるように今日から意識して一緒に頑張りましょう。

何かを始めるのに遅すぎるということはない。

地道に一歩。今日から一つひとつ始めていきましょう。

それでは、最後まで読んでいただいてありがとうございました。

一福笑(いっぷくえみ)

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